R&D イノベーションサミットのテーマ
昨今のR&Dが抱える課題
2026年、あらゆる業界でAIの進化はさらに加速し、R&D領域においても最新のAIがもたらす『真の可能性』と現状の研究手法との間に大きなギャップが生まれつつあります。
効率化にフォーカスを当てていたDXを超えて、科学的発見をデータから戦略的に導き出すインテリジェンス・ドリブンへのアプローチへの変革は、今、世界規模で起きています。科学的発見は、もはや従来のアプローチや開発サイクルの制約に縛られるものではありません。
しかし、多くのR&D組織の構造は、依然「AIが進化する前」の時代に最適化されたままです。多くの組織はデータの蓄積に終始し、それを戦略的な知性(インテリジェンス)へ昇華させる手法を持っていません。この『能力のギャップ』が、グローバル競争における最大の壁となっています。
さらに、日本の研究開発においては、激化するグローバル競争、利益率の低下、競合との差別化や持続可能性(サステナビリティ)への期待の高まり、高度なスキルを持った労働力の減少といった特有の課題があり、『テクノロジーの進化』と『現場の実態』の乖離は、もはや無視できないレベルに達しています。
日本のR&Dにおける進化の機会とは?
一方、こうした状況は、R&D領域のリーダーにとって、イノベーションのあり方を再定義するまたとない好機でもあります。
世界は今、知識が私たちを動かす『インテリジェンス・ドリブン』の時代へと舵を切っています。これからのシステムは、情報を溜め込むだけの『器』から、自ら推論し、先回りして課題を解決する『知能』へと進化します。
組織に蓄積された集合知は、新たな発見を次々と生み出す原動力へと生まれ変わります。
最新のAIシステムが自律的に科学的知見の創出を支援する段階へ移行しつつある中、研究者の直感を組織の知的資産へと昇華させ、R&Dライフサイクル全体における仮説生成、実験計画、複雑な推論、そして意思決定支援の高度化を加速します。
もはや、単なる「デジタル化」はゴールではありません。
真の目標は、より迅速で価値の高い知見創出を実現するために、実験プロセスとAIを高度に融合させ、データから戦略的示唆を導き出す新たな研究手法を実装することです。そのためには、ツールの導入にとどまらず、研究プロセス、意思決定フロー、そして知識の蓄積・活用の在り方そのものを再設計する視点が不可欠となります。
本サミットで得られること
本年度のサミットでは、不確実性が高まる時代において、科学的イノベーションを推進する日本R&Dリーダーや、戦略的視点を持つ経営層が一堂に会し、AIとインテリジェンス駆動型の未来において、競争力を維持・強化するためにR&Dがいかに進化するべきかを探求します。
AIが切り拓くR&Dの新たな方向性、そして日本のR&D組織および次世代のリーダーが、この転換期をいかに持続的なグローバル競争力へとつなげていくかについて、多角的な視点から議論を展開します。
エンソートは本年、科学主導の企業とのパートナーシップ25周年を迎えます。
この節目を機に、次世代のR&Dとインテリジェンス駆動型イノベーションに向けた取り組みを、引き続き推進してまいります。
